服飾専門学校を卒業してプロの販売員に

若い頃に働いていたジーンズ屋にちょっと変り種の人がいた。彼女は新卒で入社してきた。一緒に販売の仕事をしていたのだが、あるとき彼女は社長にいろいろ提案している、と言う。ここの店のあまりにも子供っぽすぎる雰囲気をなんとかしたいと思っていたようだ。休憩時間に彼女と話す機会があった。実は服飾の専門学校を卒業していて、ここの店にはプロの販売員として入社したそうだ。しかしプロの販売員も困るような品揃えしかないと嘆いていた。このミョウチクリンなトレーナーしかジーンズに合わせるものがないなら私は仕事のしようが無い、と。なのでもっと年齢層を上目に設定した商品を入れて欲しいと直談判したそうだ。しかし、バイヤーとぶつかり彼女は退職してしまった。